「癒し」という言葉は、自己治癒力を基本にして、人間性の主体的、全体的、統合的回復をめざすために使われ始めました。言い換えれば、患者さまが自分の病気の治療を医療にすべて委ね、受け身で治してもらおうとする治療に対して、癒しは、患者さまがみずから治っていこうとする意志を尊重し、「自己治癒力」を働き出させようとするものです。
ですから、私たちの病院では患者さまのトータルな人間性をより深く知ること、理解することから始めます。そして、自己治癒を働き出させるために必要なリソース(資質や資源)を探し、それを大きくしていくにはどうしたらいいかを、各専門医療チームスタッフが患者さまと一緒に考えていきます。